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考古学の擁護 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

政教分離のヒーロー第2次世界大戦前夜の1936年を舞台に、旧約聖書に記されている十戒が刻まれた石板が収められ、神秘の力を宿しているという契約の箱(=聖櫃)を巡って、ナチスドイツとアメリカの考古学者インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)が争奪戦を展開する。レイダース 失われたアーク《聖櫃》 : 作品情報 - 映画.com『レイダース 失われたアーク《聖櫃》 』の冒頭、インディは南アメリカの罠だらけの洞窟で黄金の像を見つける。その像は台座にのっており、何か仕掛けがある。彼は事前に用意した砂袋の量を調整したあとで、黄金の像と砂を一瞬で入れ替える。罠の仕掛けがすり替えが起こったことを感知しなければ何も起こらないはずだが、うまくいかず台座の部屋が崩れ始め全ての罠が作動してしまう。インディは罠から放たれる矢をかわし、同行者の裏切りを乗り越え、転がって背後に迫ってくる大岩を避けて、洞窟から脱出する。洞窟を出るとすぐ、ライバルの同業者があらわれ、インディはそれを横取りされてしまう。序盤から中身の濃いアクションが展開されるが、ここで見逃せないのはインディが砂を金に替えたことだ。映画の中で「安物の時…

語り手と聞き手、昔からの読者 THE FIRST SLAM DUNK シン・仮面ライダー

観客と昔からの読者たち提示〔showing〕と叙述〔telling〕(模倣〔mimesis〕と物語〔diegesis〕)――さらに最近の用語を用いるなら、言説〔discours〕と物語=歴史〔histoire〕――のような物語的言説を形成する古典的な二極性は、命名に関わる最初の錯綜状態と相関をなしている。人間に関わる言説が指示的かどうかを明言するのが不可能であるのと同じように、それが模倣的か物語的かを決定するのは不可能である。物語の可能性は、語り手、すなわち人間について語る人間の仮構的な存在を前提にしている。それはまた指示的な検証可能性という問題を提起するような行為の必要性を前提にしており、この切りつめられない認識論的な契機は、すぐさま聴衆や読者といった形象=比喩によって表象される。(p291,292)『読むことのアレゴリー』ポール・ド・マン現在、同時期に公開している『THE FIRST SLAM DUNK』と『シン・仮面ライダー』はともに原作がかなり昔に最終回を迎えていて、そこからスラムダンクの方は約三十年、仮面ライダーの方は五十年経っている。そのような言わば昔の作品を現代に蘇らせ…

離れている間に培ったこと ひきこもり先生 ぼっち・ざ・ろっく ブルーロック silent

離れていること ひきこもり先生元ひきこもりの上嶋陽平(佐藤二朗)は、非常勤講師として梅谷中学校に2年ぶりに復帰。不登校生徒が集まるステップルームの他に3年A組の副担任サポートも担うことになった。着任早々、近くで起こったホームレス襲撃事件に梅谷中学校の生徒が関わっていたことが判明。職員室は修学旅行を自粛するかどうかで揺れていた。そんな中、陽平は修学旅行の準備に熱心だった松田篤人(寺田心)を励ますのだが、逆に篤人は陽平に反発する。前編「どうでもよくない!」 - ひきこもり先生シーズン2 - NHK言いたいことは我慢しないで言っていい、と訴える陽平(佐藤二朗)に、生徒たちは「やっぱり修学旅行に行きたかった」と本音を明かす。陽平は修学旅行を復活させるために、教育委員会の西村(室井滋)や、元校長の榊(高橋克典)の励ましを受け、保護者会の説得に挑む。一方篤人(寺田心)の母親冴子(高橋由美子)が病気だと知った藍子(鈴木保奈美)は冴子に介護支援を受けるように説得するがなかなか聞き入れてもらえずにいた。後編「言えなかったこと」 - ひきこもり先生シーズン2 - NHK上嶋陽平は普段は焼き鳥屋をやってい…

暗黙のリスク管理 バズ・ライトイヤー

有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、 1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。彼に残された唯一の道は、全員を地球に帰還させること。猫型の友だちロボットのソックスと共に、不可能なミッションに挑むバズ。その行く手には、孤独だった彼の人生を変える“かけがえのない絆”と、 思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた… 作品紹介・あらすじ・キャスト情報|バズ・ライトイヤー|ディズニー公式From Disney and Pixar comes an animated sci-fi action-adventure — the definitive origin story of Buzz Lightyear (voice of Chris Evans), the hero who inspired the toy. “Lightyear” follows the legendary space ranger on an intergalactic adventure alongside ambitious recruits, Izzy, Mo and Darby…

はじめての商売 魔女の宅急便

キキ(高山みなみ)は魔女のおかあさん・コキリ(信沢三恵子)と人間のおとうさん・オキノ(三浦浩一)に愛されて育った天真爛漫な魔女の女の子だ。13歳になったら、一人前の魔女になるために、知らない街で一人暮らしをするのが魔女の掟。相棒の黒猫・ジジ(佐久間レイ)と共に故郷を旅立ったキキは、海沿いの大都会・コリコを「新居」にしようと決めるのだが…。忙しない大都会に戸惑い、騒動を巻き起こして早速落ち込んでしまうキキ。そんな中、パン屋のおかみさん・おソノ(戸田恵子)と知り合ったキキは、彼女の家の離れに下宿しながら、魔女の空を飛ぶ力を使って「お届け屋さん」をすることになった。キキの最初の仕事は、黒猫のぬいぐるみの配達。キキは張り切るが、その道中、ぬいぐるみを森に落としてしまった!! ぬいぐるみを探している時に森のアトリエで暮らす画学生・ウルスラ(高山みなみ)と出会ったキキは、夢を叶えるために他の女の子たちとは違う道を選んだ彼女と心を通わせる。そうしてキキが新生活に少しずつ慣れ始めていたある日。友達のトンボ(山口勝平)がキキをパーティーに誘いに来た。初めてのパーティーに胸をときめかせるキキは、大急ぎで…

直接性と間接性の間で コーダ あいのうた

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。 映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト直接的な親と透明な通訳現代のセクシュアリテを特徴づけているのは、サドやフロイトをとおして、セクシュアリテがその原理の、あるいはその本然の言語を見いだしたということではなく、かれらの言説の暴力性によってむしろそれが、「本然の質を失い」、もはや頼りない限界のかたちにしか出会わず、その限界を踏み破る熱狂のうちにしか彼岸も延長もありえないような、ある空虚な空間に投げ出されたということである…